2025年11月22日(土)、築上町に新しい図書館「築きのもり」が開館。
落ち着いた頃かな?という時期、12月1日に訪ねてみました。
建物を再利用
「築きのもり」外観写真が表紙になっているパンフレット図書館になる前は、築城支所でした。この建物を再利用、図書館へと生まれ変わりました。設計したのは建築家・隈研吾氏。
建物入り口がある正面は、木調アルミルーバーで森を思わせる外観になっています。

中に入ると、やはり同じような構造をした木のルーバーが目を引きます。ほんのり木の香りがしました。
大きな壁がないので奥まで見えて、子どもの楽しそうな声が聞こえたのが第一印象でした。
本のもり

1階は児童書、生活・趣味の本、育児書など。木のような書架をぐるりとまわりながら本を眺め、ちょっと読んでみようと思ったら、書架の裏側に入るとベンチがあって遊び心がくすぐられます。
ぎっしりと本が詰まった図書館ではなく、広い通路を歩きながら素敵な本を探していると、知り合いに出会ってちょっと立ち話ができる、そんな空間です。

一番奥には読み聞かせの部屋がありました。ガラス張りで外から中の様子がよく分かります。この日は読み聞かせはしていませんでしたが「ひだまり」という名前の通り、太陽の光がたくさん注いでいました。ここに集う大人や子どもの笑顔がフロアとシートの黄色と相まって、ひだまり空間になりそうです。ぴったりのネーミング。

ちょうど中央あたりには児童書コーナーがあるのですが、書架と子供の遊び場が合体した斬新なデザイン。滑り台までありました。子どもの目線は下にあって、よく「いいもの」を見つけますよね。そのためかは分かりませんが、本が下にあって、その上は子どものステージ?のように広いスペースがありました。じっくり座って読むもよし、お友達と遊んでもよし。
飲食可能なスペースも
エントランスホールにはテーブルとチェアがあり、そこでは持ち込んだものを食べることも可能。図書館を出てすぐお向かいのカフェではテイクアウトもできるので、店内が混んでいてもここが使えます。
この日は子ども連れのママさんが2組、テーブルでお茶しながらお話ししていました。
私がいいなぁと思ったのは、この飲食スペースと図書館が壁やドアで仕切られていないことです。完全にオープンなので、自由で明るい雰囲気でした。
静かなスペースは2階

学習スペースもある2階は、静かに読書ができるスペースです。一般書が並ぶ書架にはとても見やすいサインがあり、本が探しやすそうだなと感じました。開いた本のデザインもなかなか素敵。

ちょっと腰掛けて読むソファもおしゃれ。カフェで本を読んでいるみたいな気分になれそうです。

個人的に好きなのは、外の景色。勉強や仕事をしていて疲れたときに、ふと窓の外に視線を向けると木々が見えます。季節を感じる風景に、癒されるのではないでしょうか。
2階の奥はサイレントルームになっていて、静かに勉強したい学生さんたちにはよい環境です。試験の期間には、多くの学生さんが利用することでしょう。

サイレントルームのちょうど反対側、エレベーター付近には展示エリアがあります。ここには地元の方の作品が並んでいました。
このほか2階には、ボランティア交流ルームや視聴覚室もあります。
3階は多目的スペース

イベントや会議などでも利用できるようです。今回は3階へは行きませんでしたが、この日は作品展がありました。
この階には、閉架書庫が設けられています。私たち利用者は入ることはないですが、ここで大切な資料や本が保管されているのですね。
併設のカフェ「サードラボ」

図書館を出てすぐのところ、同じ軒下にカフェがあります。雨が降っていても、図書館とカフェの行き来に濡れないのがよいですね!
このカフェは行橋にある「Roaster’s Labo」の3号店。
インスタ↓でメニューを見ることができます。
ブックカフェ サードラボ
ここで少し早いランチを食べました。
たまごサンドとカフェオレを注文。卵たっぷりのサンドイッチと香り豊かなカフェオレが、とても美味しかったです。図書館のすぐ横で、自家焙煎した美味しいコーヒーが飲めるなんて幸せです!
「築きのもり」概要
| 名称 | 築上町図書館「築きのもり」 |
|---|---|
| ジャンル | 図書館 |
| 営業時間 | 月・水・木・金曜 10時~20時 土・日曜、祝日 10〜18時 |
| 定休日 | 毎週火曜、年末年始(12月29日〜1月3日)、蔵書点検期間 |
| 駐車場 | 有り |
| 住所 | 福岡県築上郡築上町大字築城1096番地 |
| ホームページ | 築きのもり |




