子育て

【子育てコラム Vol.8】思春期女子は、桃色の反抗期

けいちく暮らしの子育てコラム『子育て暮らし』。
第8回目は、ステップファミリー2児の母、ライターサンチェがお届けします。

※このコラムは、築上町広報令和3年8月号に掲載した子育てコラムを加筆・修正しています。

 

 

「ママ、新しい水筒買っとって」

中学2年の娘がぶっきらぼうに言う。
その雑な物言いと態度に少し腹を立てつつ、私は水筒を買った。

すると娘は開口一番、「なんでピンクなん!」と怒ったのだ。
シンプルでスタイリッシュなデザインのそれは、ピンクと言えどそこまで可愛らしいものではない。
それでも、黒がよかったらしくふてくされている。

「女の子だからピンク」という無意識の思い込みが私にあったことは否めない。
思えば昔から、些細なものでも娘と息子で色分けして物を買っていた。
もちろん、いわゆる「お年頃」に差し掛かってきたのもあるが、今の時代、ランドセルのカラーバリエーションだってあんなに豊富なのだ。「女の子は女らしく」なんて決めつけは良くないなと、少し反省した。

それでも、足を開いて座る娘に、さすがに行儀が悪いと注意する。
姿勢を正しながら、娘は大袈裟にため息を漏らした。

あぁ、反抗期との戦いはまだまだ続きそうだ。

スマホに夢中の娘。難しい年頃だと理解をしつつ、母は日々奮闘中!

ABOUT ME
サンチェ
生まれも育ちも現在も、生粋の京築人。 学生の頃から書くことが好きで、自身の体験を元にした小説がKBC「福岡恋愛白書」で採用されドラマ化したことも。 2009年より「創書工房サンチェ」の名でネームインポエム作家として活動。2017年より筑豊の地域情報誌「Saka-yell(サカエール)」の専属ライターを務める。 1女1男の2児の母。離婚、再婚を経験し現在はステップファミリー。ロックンロールをこよなく愛する自由人で、度を超えた最強のポジティブシンキングを持つ。