けいちく暮らしの子育てコラム『子育て暮らし』。
第6回目は、子育て歴18年目の3児の母、
ライターsonoが進路のモヤモヤエピソードをお届けします。
※このコラムは、築上町広報令和3年3月号に掲載した子育てコラムを加筆・修正しています。
「ママと違って私はまだ15歳だし、失敗しても何度でもやり直せる!」
娘が高校一年生の時、三者面談の帰りに車の中で言った言葉だ。
ハッと我に返り、バックミラー越しに目があったのを覚えている。
事の発端は、進路希望調査に自分のレベル以上の進学先を記入したことだ。
その三者面談で先生に言われた…
「お母さんはどう思いますか?」と。
その言葉が頭から離れず、
無言で運転していた私の様子を伺うように、娘が話しかけてきたのだ。
先生の言葉。お母さんはどう思うべきだったのでしょうか?
「夢見たいなこと言って〜!」と鼻で笑いたいのが本音だったのか。
「失敗しても何度でもやり直せる!」と言った娘を信じて応援したいのが本音だったのか。
どこか少し自分の目標を言い聞かせるように、娘は、私の反応を求めているように感じた。
親から言われた言葉は、今後の子どもの決断に大きく影響しそうで、「頑張り〜!」なんて、中途半端な応援も出来なかった。
「ママは知らないよ〜!」
とりあえず、その場は逃げてみた。笑
「普通なら…」「現実的に…」「無理じゃない?!」「安全な方で…」
マイナスな言葉は、可能性を潰してしまいそうで、絶対に発してはいけないと思っていたら、益々何も言えなくなっていた。
「子は勝手に育つ」が本当なら、
もう、高校生だし、親が何も言わなくても自分で考えて決断して欲しい。
もし、本人の決断が失敗でも黙って見守ろう。
そう思った。
「親」
「木」の「上」に立って「見守る」
親にとって過酷すぎやしませんか?
子どもが決断して行動するまで、黙って見守るなんて、難しい。
2歳のイヤイヤ期から高校生になった今でも、
事あるごとに、目を閉じて「親の修行中」と思ってやり過ごさねば!!
と心がけてきた。
何かあれば、教育のプロである先生に相談して、一緒に子育てを協力してもらえる環境は本当に有難い。
三者面談万歳である。🙌
そもそも、反対も応援もせず
何も言わないことを選んだ私は正解なのか??その答えもまだ分からない。
高校3年生、今も娘は、その進学先を目指している。