子育て世帯、特に子育て中のお母さんの強い味方、京築内で「移動託児」の活動をされている、福岡県認定の「子育てマイスター」の方々を取材しました。
京築ママライターのあゆみです。今回は託児で社会貢献されている女性たちを紹介します。
移動託児のふくおか子育てマイスター「にじ」とは
福岡県の取り組みとして、子育てをがんばっている親子のサポート役としての人材育成のため、60歳以上の方を対象にした「ふくおか子育てマイスター制度」(外部リンク)が2012年度から開始しました。
行橋市を中心に近隣の市町村を活動の場としている「にじ」の皆さんは、1ヶ月およそ30時間の研修を終了し、子育てマイスターに認定された方々です。
2014年11月に結成した「にじ」の代表を務めるのは熊谷則子さん。メンバーは2021年2月の時点で6名という小さなグループですが活動は活発で、コロナ前は多い時でひと月に60回も出張託児をしたそうです。それに加え託児の要請がある度にマット、おもちゃ、絵本など必要なものを全て持っていくというパワフルなグループです。
子育てマイスターになろうと思ったきっかけ
メンバーそれぞれのきっかけをお話ししていただきました。
- 自分が子育てをしていた頃、近所の人にずいぶん助けられたので、その恩返しに今若い親御さん達の子育てを支えたい
- 昔と今とでは、子育ての仕方が違う。お嫁さんといい関係を築きたいから、今の子育てを知って孫育てをしたい
- 若い頃は保育士だったから、自分の特技を生かして社会に役立ちたい
- 子どもの心理が知りたかった。読み聞かせが好きだから、子どもたちに読んであげたい
「抱っこ紐ひとつとっても、作りが複雑でこんな活動していなかったら、きっとどうやって使うか分からなかったわ」と1人が話すと、みんなが「うん、そうそう」と笑いながら頷きます。
お話を聞いている私まで、つられて笑っていました。ベテラン女性たちの余裕、ゆったりとした時の流れも、なかなか心地よいなぁと感じながら。
コロナ後の活動の変化
コロナウイルス感染予防対策で、イベントごとが延期されたり中止されたりが続いています。やはり託児要請もかなり減っているそうです。
それでも月に1回は定例会に集まり、託児に必要なスキルを磨いています。例えば手作りおもちゃを作ったり、読み聞かせをしたり、やることはつきません。
「にじ」の活動に対するメンバーそれぞれの想い
「子どもと遊んでいると体を動かすし、病気のことなど忘れてしまいます」と話すのは、元保育士の青木さん。心身ともに健康になれるそうです。「託児が長期間の時や、リピートしてくれた時、子どもの成長が見えて、とても嬉しくなります」と笑顔で語る馬籠さん。別の場所・イベントでたまたま以前預かった子どもに偶然会った時もあるそうで、嬉しい驚きだったそうです。
現在6名で活動していますが、もう少し人数が増やしたいので、生涯現役で活動したい人にぜひ仲間になってほしいというお話も聞きました。今時の育児グッズも慣れた手つきで使いこなす、素敵な子育てマイスター「にじ」の皆さんと一緒に育児サポートしませんか?
育児サポートに興味がある方は、「行橋市男女共同参画センター る〜ぷる」にお問い合わせください。
電話:0930-26-2232(る〜ぷる代表)