子育て

【子育てコラムvol.9】尻もちのその先に 〜お洗濯は自己責任!〜

けいちく暮らしの子育てコラム『子育て暮らし』。
第9回目は、ステップファミリー2児の母、ライターサンチェがお届けします。

※このコラムは、築上町広報令和3年12月号に掲載した子育てコラムを加筆・修正しています。

 

 

 

少し前、転んで尾てい骨を損傷し、腰の曲げ伸ばしが辛い私に代わって夫が洗濯物を干してくれた時期があった。

夫は洗濯が好きではない。

家事分担と言えるほどではないが、自ら楽しんでやってくれることと言えば、たまの料理ぐらいだ。

そこに不満があるわけではないが、趣味で汚してきた泥んこの野球着なんかを、無造作に洗濯機に放り込まれていると、さすがに腹が立つ。

せめて泥汚れだけでも自分で落としてよ、と頼んでみると、なんと野球があった日は夫が洗濯をしてくれるようになった。

しかも、野球少年の息子と一緒にだ。

 

浴室で一生懸命、自分のユニフォームを手洗いしている息子と。

慣れない手つきで洗濯物を干す夫の姿を、窓越しに眺めながら。

ああ、派手に尻もちをついて怪我した甲斐があったなと、私は少し笑った。

雨上がりのグランドでスライディングなんかされた日にはもう大惨事です。(笑)

 

ABOUT ME
サンチェ
生まれも育ちも現在も、生粋の京築人。 学生の頃から書くことが好きで、自身の体験を元にした小説がKBC「福岡恋愛白書」で採用されドラマ化したことも。 2009年より「創書工房サンチェ」の名でネームインポエム作家として活動。2017年より筑豊の地域情報誌「Saka-yell(サカエール)」の専属ライターを務める。 1女1男の2児の母。離婚、再婚を経験し現在はステップファミリー。ロックンロールをこよなく愛する自由人で、度を超えた最強のポジティブシンキングを持つ。