福岡県築上郡築上町本庄のシンボルで、圧倒的存在感を放つ「本庄の大樟」。樹齢1900年といわれるこの大樟は、国の天然記念物に指定されています。今日ご紹介する「かじや食堂」は、ここからすぐのところです。今回は管理栄養士の梶屋祥子さんが、3年越しの夢を叶えてオープンしたという「かじや食堂」の魅力をたっぷり伝えます。
新鮮な食材を管理栄養士の視点でバランスよく
かじや食堂は自然豊かな場所、築上町本庄にあります。山や田畑があり、新鮮な食材が手に入ります。病院で管理栄養士をしていた梶屋さんは、入院患者さんたちの食事を作るのが仕事でしたが、病院で忙しく働く人職員さんたちが簡単な食事をしてすぐに現場に出て働く姿も見てきました。
食堂をオープンしてからは、以前勤めていた病院の看護師さんなどが、かじや食堂のお弁当を利用してくれることがあるそうです。この地だからこそ手に入る新鮮な旬の野菜を中心に、栄養バランスとおいしさの両方を大切にしています。
食堂をオープンしたきっかけ
病院で管理栄養士をしていたときに、働き盛りの人たちの食事が気がかりでした。得意な栄養管理で彼らの役に立てたらという思いがあったそうです。
また自宅には使っていない稲屋を、有効利用したいとも考えていました。3年前に稲屋を改装して食堂オープンを決めましたが、すぐ後に新型コロナウイルスが流行。困難を乗り越えて2022年9月23日にオープン日を迎えた時の喜びは、ひとしおだったでしょう。
ランチメニューは週替わり、一汁三菜で税込1,200円(2023年1月時点)。一般的に外食は味付けが濃いめで塩分が気になりますが、いろどりも栄養面もしっかりと考えられていて健康的な食事が楽しめます。
コーヒーとデザートでホッとする時間も楽しめます。1人でゆっくりランチするのもよいし、友人と静かな環境で落ち着いたランチをしても良いですね。
田舎にかじや食堂が存在する意義
お昼時になると、都会のようにたくさんのお客さんが押し寄せる食堂ではありません。しかしこの地域に住む人たちにとって、今やかじや食堂はいざという時の頼れる存在になっています。
かじや食堂では、お惣菜やお弁当も販売しています(要予約、前日の午後2時まで)。近隣には高齢の方が多く住んでいて、買い物へ行くにもお店が遠く簡単には行けません。お惣菜の盛り合わせは2人前で税込500円(2023年1月時点)、日替わりメニューなので、連日利用する方の栄養管理もバッチリ。忙しい主婦や買い物が困難な方には大助かりです。またお弁当は税込500円から予算に応じて作ってもらえます(2023年1月時点)。
ランチは新型コロナウイルス対策のため完全予約制(2023年1月時点)。予約はお弁当・お惣菜と同様、前日の午後2時までです。座席間の距離は十分あり、ゆったりとお食事が楽しめます。
梶屋さんのお料理哲学
健康を考えたお料理を作るのが大好きな梶屋さん。でももしも自分1人なら、心を込めてお料理を作るだろうか・・・と話します。梶屋さんは家族のためや誰かのためになると思うから、お料理を作りたいのだそうです。そういう思いで作ったお料理は、自分も食べることになるので、結局は誰かのためにお料理を作ることは、自分のために作っているのと同じことになるのだと教えてくれました。家族や周りの人の健康を考えたお料理で、自分自身も健康になるという考え、とても素敵だなと思います。
かじや食堂の周りにあるおすすめの場所
かじや食堂に行ったら、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめの場所があります。
本庄の大樟
ここの大樟(大楠)は樹齢1900年といわれる巨木で、日本三大楠の一つに選ばれています。昔、火災に遭い焼けてしまいましたが、奇跡的に命を吹き返したこともあり、この木の側に立つと強い生命力が感じられます。築上町のパワースポットと呼ぶ人も多いです。
本庄の大樟(外部サイト・築上町のホームページが新しいタブで開きます。)
パン屋「じゅあん」
かじや食堂のすぐ横に、手作りパン屋さんがあります。じゅあんさんへ行った足でかじや食堂でランチを食べたり、その逆もあるそうです。パンが売り切れたら閉店します。田舎にひっそりと開いているパン屋さんですが、遅い時間に行くと売り切れているほどの人気店。気合を入れていく必要がありそうです。
かじや食堂の概要
店名 | 大楠の祥「かじや食堂」 |
---|---|
ジャンル | レストラン |
営業時間 | 11:30〜14:30 ※前日の14時までに要予約 |
電話番号 | 0930-54-0317 |
定休日 | 月〜木曜 |
駐車場 | あり |
住所 | 福岡県築上郡築上町本庄1965-1 ※浄徳寺のすぐ近くです。 |