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菊芋(きくいも)の収穫!上城井小学校の菊芋プロジェクト

福岡県築上郡築上町の自然豊かな場所にある上城井小学校に、私が初めてお邪魔したのは5月30日でした。その時はまだ小さかった菊芋(きくいも)が立派に育ち、11月29日に収穫日を迎えました。

菊芋の収穫は全校生徒で

菊芋収穫の準備鹿から菊芋を守っていたネットを外して収穫の準備

学校に行くと、すでに先生、生徒たち、そして豊築マルシェモンステラの方々が校庭に集まっていました。豊築マルシェモンステラとは、菊芋の生産から製品企画、販売までを行う会社で、上城井小学校の菊芋プロジェクトの強力なサポーターです。

まずは5月30日に撮影した菊芋を見てください。

鹿対策の柵鹿から菊芋の苗を守る柵

小さな菊芋が、こんなに大きくなりました。

収穫前の菊芋大人の背丈よりも高い

全校生徒が16人、全員が貴重な戦力となります。近くの光耀(こうよう)保育所の園児たちが乗ったバスも到着しました。

保育園バスと園児保育園バスから園児たちが降りてきた

園児たちも菊芋収穫を体験します。

3つの畑で菊芋収穫が始まった

農作業の用具

大人よりも背が高い菊芋を、子どもたちが数人がかりで引き抜こうとしますが、そう簡単には抜けません。けれどもみんな楽しみながら、協力しあって手際の良く作業する姿に感心しました。子どもたちの安全を見守る大人のサポートがあるからこそ、実現したのでしょう。

菊芋収穫

大きな畑では主に小学校中高学年が、小さな畑では主に保育園児と小学校低学年が作業していました。根っこにたくさんついている菊芋を、興味深そうにひとつひとつちぎる園児の姿が印象的でした。

菊芋掘り

そして菊芋が抜けると歓声があがり、先生や保護者たちが記念撮影をする姿が見られました。

『大きなかぶ』みたいに何人もが連なって、菊芋を引き抜く姿も。

菊芋をみんなで引っ張る綱引きのような、絵本『大きなかぶ』の1シーンのような

2つの畑での作業が終わり、残る3つ目の畑は小学校のお隣にある旧嶋田邸、現在は野元夫妻が住む敷地内にある畑です。野元夫妻も笑顔で見守る中、チームワークで手際よく収穫を終えました。

異学年での合同作業の収穫は菊芋だけじゃない

菊芋掘り旧嶋田邸にて。6年生Nくんが取材対応

6年生のNくんは3つ目の畑に一番に行き、みんなが畑に入りやすいように邪魔な菊芋の茎を折っていました。あまりに手際がよいので「うまいね」と問いかけると、「6年間やってるから」と返事が返ってきました。6年間も!まだ小学6年生なのに、その背中は大人みたいにしっかりしています。

すぐに5年生のKくんがやってきて、一緒に作業を始めました。これが複式学級の姿です。

たちまち全校生徒、保育園児が集まって、またまたあっという間に菊芋がカゴいっぱいになりました。
お昼前まで作業して、3つの畑から菊芋をこんなにたくさん収穫しました!

菊芋の収穫量この日にとれた菊芋。白いのは異なる品種「サンフラワーポテト」

上城井小学校の子どもたち、充実感に満ちた表情をしていました。

集合写真

5, 6年生は、土曜日にメタセの杜で販売するときに配るキクイモレシピ集を作っていました。レシピ自体、とても美味しそうで「ぜひ作ってみたい」と思えるのですが、冊子がとても素敵なのです。canvaを使って子どもたち自身で制作したとのこと。

菊芋レシピ上城井小学校5, 6年生がレシピを考え、冊子を制作

次回は菊芋の洗浄・カットの工程を紹介します。

ABOUT ME
あゆみ
美容&医療ライター、美容・医療分野記事広告類の法令チェック・リライト、記事の編集・校正・校閲、薬事コンサルティング、西日本新聞社発行の地域情報紙「ファンファン北九州」ライター。過去に臨床検査技師から研究開発職にキャリアチェンジし、化粧品開発者として10年勤務後、大学で法学を学ぶ。 学生時代は英語オンチ、今は洋書オタク。趣味が高じて『ピーターラビットで学ぶ!英語イメージ楽読術』(主婦の友社 2014年)を商業出版。尼崎市出身、行橋市在住。「英語絵本の会」代表。