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習い事

スポーツキッズよコロナに負けるな!行橋南校区子ども会ソフトボールチーム

青く澄んだ秋空に、子どもたちの元気な声が響き渡ります。

行橋南小学校を拠点に活動する「行橋南校区子ども会ソフトボールチーム」(通称「みなみ」)は、今年で設立21年目となる歴史あるチームです。そして、私サンチェの息子が所属しているチームでもあります。

かつては全国大会ベスト16という成績を残すほどの、負け知らずの強豪チームでした。

強かった上級生たちの卒業や、そもそもの野球人口減少などもあり、なんと現在は部員わずか10名。しかもその半数が低学年という、今や巷では有名な「ちびっこチーム」となっています。

 

 

保護者は大変って本当?

 

子どもの習い事、特に小学生のスポーツチームといえば、「親が大変だよね〜」という印象を抱く方も多いのではないでしょうか?

確かに、早朝集合の車出しや、真夏の炎天下から極寒の吹きっさらしなど、保護者の体力を容赦なく奪う事象もまぁまぁあるのですが…。

それらを遥かに上回り、目に見えて成長していく子どもたちの姿は、何にも変えがたい感動を与えてくれます。

 

現在はお茶当番制なども廃止され、親御さんの参加は自由です(*^^*)

まったく観に来れなくても、お子さんのみ参加できればOKとなっています!

サンチェも入団したての頃は実は参加が面倒でしたが、行きだすと案外楽しいものです(*^^*)

 

 

半数以上が低学年!僕たちが「みなみ」です!

 

今、チームには6年生が1人もいません。

最上級生となるのは5年生の3人。

6年生が多く揃う他チームに負けじと、必死でチームを引っ張っています。

※ちなみにサンチェの息子は1枚目。キャプテンとして頑張っています!

 

 

 

 

その3人を追うように、ときに支えながら頑張っているのが頼れる4年生の2人。

 

 

 

 

面倒見がよく、下級生の世話焼き係でもある3年生が1人。

 

 

 

 

体は小さいけれど、立派な戦力なのが女の子も含めた2年生の4人。

 

周りには、レギュラー全員が5、6年生というチームも多い中、肩を並べて一生懸命食らいつこうとするその姿には心打たれるものです。

なかなか勝てないこのチームだからこそ、常勝チームでは経験できない何かを学べるのではないかなと、私には思えます。

 

 

礼儀を重んじ、あいさつをしっかりと

 

「やめー!!」

「気をつけ!おはようございます!!」

どのような練習の途中でも、グラウンドに誰かが現れると、たとえそれが誰であっても、その都度、キャプテンが大声で号令をかけます。

その号令に合わせて、部員はそれぞれその場で帽子を脱ぎ、姿勢を正して大きな声で挨拶をする。入部して一番最初に教えられるチームの決まりごとです。

自分に向けて行われるこの挨拶に、びっくりする大人の方が多数いらっしゃいます。

 

その他、練習中の移動は歩かずに必ず走ること、どんなにきつくても大きな声を出し続けること。これらが少しでもできていなければ、何度でもやり直しさせられます。

 

ノリノリで声を出す子どもたちの様子。翌日には声が枯れています。(笑)

 

「あいさつ、声出し、走ることは誰にでもできる。できることを常に全力でやる」

その教えを守って、子どもたちはしっかりとした礼儀を身に付けていきます。

 

 

信頼とチームワーク

 

ひとたび休憩時間となると、和気あいあいと談笑が始まります。

楽しそうに笑う子どもたちは、メリハリを大切にしながらも、本当に仲が良く、お互いを信頼している様子が見て取れます。

もちろん、子ども同士でぶつかることもあります。そんなときは、基本的に大人は介入せず、子どもたちだけで解決する様子を見守ります。

泣いている子をなぐさめたり、誰かが仲裁に入ったり。悪いことをはっきりと糾弾する子もいます。

どんなにケンカをしても、気がつけば仲直りして、いつの間にかみんなで笑い合う。素直な気持ちでぶつかり合える仲間とともに、団結力を高め、絆を深めていきます。

ソフトボールはチーム競技。この「信頼」こそが、きっといいチームプレーに繋がっていくのでしょう。

 

 

監督は偉大なる大先輩!?

 

現在チームの監督を務めるのは、弱冠27歳の米村紘毅(よねむらひろき)さん。

実はこの「行橋南校区子ども会ソフトボールチーム」の卒団生であり、子どもたちの先輩に当たります。

米村さんが現役小学生として在籍していた頃は、チームが全盛期で強かった時代です。

卒団後は、クラブチーム、高校野球、社会人野球を経て、今は子どもたちに自分が培ってきたことを教えてくれています。

ハードな練習を課し、厳しい指導もしますが、年齢が若いこともあり、子どもたちにとっては先輩のような、お兄ちゃんのような、とても近い存在でもあるようです。

もちろん怒ると怖いので、調子に乗りすぎてこってり絞られ、しょぼんとなっている子もしばしば見受けられます。(笑)

 

 

指導するにあたって

 

米村さんにお話を伺ってみたところ、指導するにあたり心がけていることが3つあるとのこと。

 

1.失敗は成功のもと

まずは、「自分の野球経験上の『失敗談』をしっかり聞かせること」です。

誰だって初めから上手なわけではない。失敗を繰り返しながら、悔しい思いをして、上手くなりたい一心で一生懸命練習することが大切であると、その失敗談の中から子どもたちに学び取ってほしい。

自身の失敗談をおもしろおかしく話しながら、子どもたちと大いに盛り上がることもある米村さん。

ちびっこチームだからこそ、「楽しい」という感覚を最優先に、ソフトボールを好きになってもらいたいとの思いが一番強いのだそうです。

 

2.継続は力なり

また、「甘えずにやり遂げること」にも重点を置いています。

チームでは「素振りカレンダー」が配布されており、毎日欠かさず自分で素振りをすることを、一人ひとりが米村さんと約束します。

カレンダーには毎日、素振りをした回数を記入して月末に提出。米村さんは都度、その回数を集計します。そして、卒団するときに「累計素振り回数」を賞状にして渡してくれるのです。

何十万回にも及ぶ、「数字で見える」自分自身が積み重ねた証は、その先の人生にきっと「大きな自信」をもたらすはずだと、米村さんは断言します。

そして、めんどくさいことをサボらずに「継続する力」は、スポーツだけに限らず、生きていく上で必要不可欠であるからこそ、手を抜かずにやり遂げる習慣を、今のうちから身に付けさせたいとの思いがあるそうです。

こちらが素振りカレンダー!赤枠部分に毎日、素振りした回数を記入します。

 

3.物を大切にする

チームでは定期的に、道具の手入れの仕方を教えています。

スパイクやグローブの磨き方などを、わかりやすく丁寧に指導します。

子どものうちは、まだまだ心底「親に感謝する」ということは難しいだろうと言う米村さん。実際に、米村さん自身が本当に親御さんに感謝するようになったのは、社会人になり、自分自身でお金を稼ぐようになってからだそうです。

決して安くはない野球道具を、何度も買ってもらったこと。ずっと野球を続けさせてくれたこと。それがとても「ありがたいことだった」と実感できたからこそ、まだそれが本当の意味では理解できないであろう子どもたちに、今、親にできる恩返しは「買ってもらった道具を大切にし、一生懸命に頑張る姿を見せることなんだ」と力説します。

練習では度々、スパイク、グローブの米村チェックが抜き打ちで行われ、磨かれていない道具の個数分の周数、ペナルティとしてグラウンドを走らされます。もちろん、連帯責任で全員です。

米村さん曰く、磨き忘れた子が当日の朝に隠れて、慌てて手でゴシゴシしている姿も稀に見るそうです。(笑)

小学生らしい可愛い姿として、オマケで大目に見てあげることもたまーにあるよ、俺は優しい(?)からねと、米村さんは笑っていました。(笑)

 

 

子どもたちの思い

 

実際に子どもたち本人にも色々質問をしてみました。

それぞれの目標、嬉しかったこと、自分で上達したと思うところ…。

ホームランを打ちたい!

お父さんに褒められたい!

試合でアウトが取れて嬉しかった!

守備が上手くなった!バッティングが良くなった!

みんなに目標とされる選手になりたい!などなど…。

矢継ぎ早に返ってくる回答に、半ば押され気味になりながらも、その活き活きとした表情は実に微笑ましく、本当にソフトボールを楽しんでいるんだなということが伝わってきました。

「実は毎日の素振りがめんどくさい人ー?」と聞いてみたところ、素直に手をあげる子もちらほら。(笑)

それでも、「じゃあなんでちゃんと素振りするの?」と聞くと、

「打てるようになりたいから!」と即答するのです。

あぁ、しっかり向上心が育っているんだなと感じ、サンチェは嬉しい気持ちを抑えきれませんでした。

「だって素振りしないとお母さんに怒られるから…」と、申し訳なさそうに告白してくれた子もいたことは、ここだけの話にしておいてくださいね。(笑)

 

 

コロナ禍での活動

 

ここ近年のコロナ禍で、チームの活動は幾度となく制限されてきました。

繰り返される緊急事態宣言の発令により、ホームグラウンドの使用は一切禁じられました。いくつもの大会が中止となり、思うように活動できないもどかしさを、指導者も、保護者も、そして子どもたち自身も嫌というほど感じてきたのです。

ソフトボールに限らず、どんな習い事でもそのような事象が起きていたのではないでしょうか。

このような状況下、悔いのないように過ごすことは、実際難しいのかもしれません。コロナに翻弄され、涙をのんだスポーツキッズも全国に多くいることでしょう。

この悔しさが、いつか「あのときは大変だったよね」と、笑い話になる日が来ることを願って。

まっすぐに前を向き、今できることに全力を注ぐことが大切だと思うのです。

 

必死に頑張る子どもたちの姿に、大きな希望と輝く未来を馳せながら。

 

紫外線に晒され増えてゆくシミを気にする日常も、そんなに悪くないなと思う(かもしれない)サンチェなのでした。

 

 

 

 

 

チームメンバー大募集中!!

 

「行橋南校区子ども会ソフトボールチーム」では、随時メンバーを募集しております。

少数精鋭、入部後すぐにレギュラーになれる可能性大!!

あなたも一緒に、大きく成長してみませんか?

行橋南小学校でお待ちしております!

南校区以外のお子さんも大歓迎!!

ぜひ下記よりお問い合わせください。

 

行橋南校区子ども会ソフトボールチーム 概要

練習場所 行橋南小学校
地図
住所 行橋市南大橋2丁目5−1
練習日 火・水・木17:00〜19:00  土・日9:00〜16:00  ※日曜日は大会で遠征している可能性あり。
月謝 子ども会事業のため基本的に無料
問い合わせ先 090−7153−2666 和田(行橋南校区子ども会育成会理事、チーム代表)
ABOUT ME
サンチェ
生まれも育ちも現在も、生粋の京築人。 学生の頃から書くことが好きで、自身の体験を元にした小説がKBC「福岡恋愛白書」で採用されドラマ化したことも。 2009年より「創書工房サンチェ」の名でネームインポエム作家として活動。2017年より筑豊の地域情報誌「Saka-yell(サカエール)」の専属ライターを務める。 1女1男の2児の母。離婚、再婚を経験し現在はステップファミリー。ロックンロールをこよなく愛する自由人で、度を超えた最強のポジティブシンキングを持つ。