暮らし

駅前に古民家でアンティークカフェがオープン【みやこ町犀川】古民家DIYパート2


古民家DIYでおうちカフェを取材した、京築ママライターあゆみです。
その時の記事は「古民家DIYでおうちカフェ★みやこ町犀川」をご覧ください。

実はおうちカフェの岩村さんが、息子さんの宗一郎さんとともに、犀川駅前の古民家を再生してアンティークカフェを作りました。
いよいよオープン間近、11月初旬頃のようです。

犀川を駅前から盛り上げたい

平成筑豊鉄道の「犀川駅」の前に、岩村さん親子が古民家を再生して作ったアンティークカフェ「Annola」があります。
犀川駅には、一両編成の可愛い車両が停車します。単線でのどかな田園風景が広がるエリアをコトコト走る平成筑豊鉄道。四季折々の景色が車窓から楽しめるので、電車でAnnolaへ行くのも良いですね。

オーナーは岩村宗一郎さん。古民家DIYで自宅におうちカフェを作ったお父さんと一緒に、空き家になっていた古民家を、プロの手を借りずに自分たちの手で素敵なカフェへと蘇らせました。
後ほどビフォーアフターの写真をお見せしますが、DIYスタートが2021年7月だそうで、全くの素人なのに4ヶ月ほどで完成させるなんて驚きです。お父さんの岩村さんご自宅の「おうちカフェ作り」の経験が、存分に生かされていますね。
天井や畳を剥いで、壁をぶち抜いて新しい壁を作り、見えないところを補強して、床板を張る作業だけでも大変なのに、本当に素敵に仕上がっているのでとても驚きでした。

犀川にはちょっとお茶したいと思っても、カフェがほとんどないということで、まずは駅前から人がちょっと集まって話ができたり、お茶したりできる場を作り、町を盛り上げていこうと考えたそうです。若い方達の取組みの一環でもあるようで、取材の中で町の活性化を目指すさまざまな取組みも伺いました。

古民家アンティークカフェ『Annola』の若いイケメンオーナー

古民家カフェは「Antique & Cafe Annola」という名前。「Annola」とは野良仕事の「野良」と「庵」を入れ替えた言葉を、ちょっと外国語っぽくしたもの。店内にはアンティークな家具や素敵な絵が飾られていて、とてもおしゃれ。田舎万歳精神と異国風な店名とが絶妙な配分でバランスを保っていて、ため息ものです。

Annolaのイケメンオーナー岩村宗一郎さんは大学時代から京都で暮らし、卒業後も京都で数年間働いた後、故郷に帰ってきました。歴史が大好きで、語り始めたら止まらないそうです。
今年から不動産業を始め、さらに10代の頃からの夢だった「喫茶店経営」が実現しました。また京都にいる時から、地元の空き家問題についてよく考えていたそうですが、古民家を使ったカフェをオープンすることで空き家に新しい命を吹き込んで再利用ができた充実感も、一緒に味わえているのではないでしょうか。

私が到着してすぐに、コーヒーを淹れてくださいました。何とお手製のショコラケーキも!!

私は家で毎日豆を挽いてドリップするほどコーヒー好きなのですが、ここのコーヒーは美味しい!!
ケーキも濃厚なチョコ味で、チョコレートが大好きな人たちから多くの支持が得られると思います。

私の子どもはまだ11歳ですが、将来はこんなイケメン男子になって、母に美味しいコーヒーを淹れてくれるようになったら最高だな〜。

古民家DIYでこんなに変わった!

まずはビフォーの写真を見てみましょう。

お話を伺うと、かなり大掛かりなDIYだったようです。天井を剥がし、畳を撤去し、床下を補強。そして板を張り、壁を壊して新たな壁を作り、強度を上げるために筋交いも入れました。
壁も新たに塗り直しています。

ここからは大改修後の写真です。

カフェ内のあちこちに、アンティークな家具などを配置しています。

奥の丸テーブルは、インドネシア大使館にあったものを縁あって譲り受けたとのこと。

柱を塗るのに使った塗料は柿渋が使われていて、細かいところにもこだわりが感じられます。

トイレも素敵。入り口の扉を開けて、ドーンとトイレが見えるのではなく、おしゃれな照明が目に入り、狭い通路の突き当たりを曲がります。

広がる西洋風の空間。緑がかった鏡がいい感じです。

角打ちでコーヒーが飲めるカフェ

この辺りにはロードバイク乗り、その他自転車乗りがよく走っているようです。京築地域は、自転車好きには良い場所ですね。我が家の父子も自転車が好きで、ロードバイク、マウンテンバイクでみやこ町や築上町、豊前まで走りに行っています。そんなライダー達にぜひ立ち寄ってほしいと、Annolaでは角打ちでコーヒーを提供。

ちょっと休憩する場として、または「自転車を外に置いておくのは気になるわ」とか、「かなり汗かいているので、お店の中に入るのを躊躇するな」というときでも、角打ちなら気兼ねなし。多くの方に利用されると良いなと思います。

ところで上の写真に写っている大きな時計、覚えていますか?
けいちく暮らしの「竹製ハンガーの作り手は『アイデアを形にする』名人」という記事で紹介した、なんでも手作りしてしまう名人小澤さんの作業場にあった時計です。あの後、修理ができる人が現れたそうで見事に蘇り、今はAnnolaでゆったりと時を刻んでいます。

古民家を再利用するなら一見の価値ありかも

空き家問題は深刻です。でもその空き家をこんなに素敵に再生できて、町を活気づけるきっかけになったり、好きな仕事を始める場になったり、空き家を有効に活用することで、「問題」が「チャンス」や「希望」に変わります。
岩村さん親子が空き家のDIYで、居心地の良い空間を作りました。お店のオープン後は、ここでおいしいコーヒーを飲みながら、まったりと時間を過ごすのも良いですね。

店内で取材をしていて気づいたのですが、このカフェは空き家の有効利用の良い見本になると思うので、空き家の活用を考えている人にはアイデアの具体化ができるスポットだと思います。空き家問題にも詳しいオーナーの宗一郎さんともお話ができて、物件探しをしている人にもおすすめの場所ではないでしょうか。

町の活性化を目指す人たちの拠点にもなって欲しいな〜なんて、勝手に思っています。

「Antique & Cafe Annola」の概要

店名 Antique & Cafe Annola
ジャンル カフェ
住所 福岡県京都郡みやこ町犀川本庄514−3
素敵なインテリア
古民家DIYでおうちカフェ★みやこ町犀川空き家・古民家を利用してDIY。生まれ変わった空間で心豊かな暮らしと楽しみを。完成後はもちろん、自分たちで古いものを再生する工程も楽しみが詰まっています。町の活性化にもつながる良い取り組みを紹介します。...
ABOUT ME
あゆみ
美容&医療ライター、美容・医療分野記事広告類の法令チェック・リライト、記事の編集・校正・校閲、薬事コンサルティング、西日本新聞社発行の地域情報紙「ファンファン北九州」ライター。過去に臨床検査技師から研究開発職にキャリアチェンジし、化粧品開発者として10年勤務後、大学で法学を学ぶ。 学生時代は英語オンチ、今は洋書オタク。趣味が高じて『ピーターラビットで学ぶ!英語イメージ楽読術』(主婦の友社 2014年)を商業出版。尼崎市出身、行橋市在住。「英語絵本の会」代表。