こんにちは!
豊前市で築137年の日本家屋に住むきょんぴーです。
家を買うとき、新築にするのか、中古物件をリノベーションするのか、どうしようかと迷う方もいらっしゃると思います。
(きょんぴーの家は、家をどうかしようと思った時はリノベーション一択なのですが。)
今回お話を聞いた「ケイチクリノベ」では、家の設計と同時に、家具作家&デザイナーである土井さんが一緒に入って、市﨑さんとともにデザインを考えてくれるといいます。
家が出来上がってからのインテリアでは?と思っていた私にとって、お2人の話は目から鱗。
建築家×家具作家が提案する家作りとは?
最初から家具作家&デザイナーが加わることによる家づくりのポイントを伺ってきました!
「建築家」×「家具作家&デザイナー」のタッグで目指す家づくり
福岡県京築でリノベーションとオーダー家具のワンストップサービスを提供している「ケイチクリノベ」。
「ケイチクリノベ」は、建築家の市﨑信寛さんと家具作家&デザイナーの土井純平さんのお二人で結成されています。
簡単にですが、お二人の紹介です。
建築家 市﨑 信寛 さん
(株)イン&エムスクエア代表取締役。
1981年福岡市生まれ、小学生の頃からみやこ町で育つ。
大学院卒業後、工務店の設計部や工務部で勤務。
東京で有名建築家の講習会に参加したり、東京や地元の建築家と一緒にモデルハウスのプロジェクトを手掛けている。
2016年みやこ町に建築設計事務所「イン&エムスクエア」を設立。
現在は、主に熊本県小国町の木材を使用し、戸建て新築・リノベーションから店舗設計を行っている。
受賞歴:屋根のある建築作品コンテスト2019 U-40部門 優秀賞
https://www.tanita-hw.co.jp/tanitacontest/c2019/result4.html#res6
家具作家&デザイナー 土井 純平 さん
1979年福岡県出身。福岡県宗像市にて育つ。
福岡県立田川高等技術専門校木工科修了。
大分県の別注家具工房勤務。
北九州市のインテリアショップにてオリジナル家具のデザインと製作を手がける。
2015年5月 STAMP FURNITURE開業。
家具職人としてスタートしたのち、いい家具だけでは住みやすい部屋は作れないと気づく。
現在は、ライフスタイルを提案する店として、家具を探しているお客様の話を聞き、照明・ラグ・ポスターなど、インテリアのバランスを考慮し家具の提案をしている。
最近は植物を育てるのが楽しく、旅行中に植物への水やりをどうするかが悩みの一つ。
二人の出会い
2016年の春、市﨑さんがSTAMP FURNITUREを訪れたことで出会う。
市﨑さんの設計した家に、土井さんがソファーやダイニングテーブルなど家具を納品していくうちに親交を深めていく。
2017年夏頃、STAMP FURNITUREにリノベーションの相談をしにお客様がいらっしゃり、市﨑さんを紹介。
土井さんと市﨑さんが一緒に現場を見に行き、その後も2人で打ち合わせを進め、そのままリノベーションのプランニングをすることに。
ケイチクリノベでは、家ありきではなく、この家に暮らす人が住みやすい空間にするため、デザインを決めてすすめていく。
家具作家が設計の段階で現場に加わると何が違うのか?
設計初めから家具作家&デザイナーが入ると何が違うのでしょうか。
その答えは、「リノベーション」と「家具の選定」を同時に行うからこそ、より住みやすく、より洗練された空間を提供することができるということ。
家がおおよそ出来上がってから家具選びや照明選びを始めると、コンセントや電源の位置に困ったという事態も起こり得ます。
・家具を配置してみたらコンセントが隠れてしまって使えない
・家具を置いたら部屋が狭く感じた
そんな「住んでみて初めて気が付いた!」という、住宅を建てた後に起こる「困った!」を設計時から解決してくれるのが「ケイチクリノベ」のお二人。
家具作家&デザイナーの土井さんが設計の段階で加わることで、家具の大きさ、家具の位置が決まり、照明やコンセントの位置も施工前に決めることができます。
市﨑さんが家の構造を見ながら天井の高さの提案をすると、そこから土井さんが空間のイメージをつかんで照明のバランスを考え、その照明をもってくるなら天井の木材はこれを使おうかと市﨑さんが再び提案する、といったようなやりとりがいつも見られるそうです。
お互いの専門分野を活かして、お客さんに最高の提案ができるということですね。
そう考えると、建築家×家具作家&デザイナーが一緒に入ることでのメリットって非常に大きいのでは・・・。
ケイチクリノベでは、設計や部屋のインテリアがおおよそ固まった時点で、手書きの部屋のイラストをいただけるので、ここがどのような部屋になるのかイメージできるようになります。
そのイラストを見ていると、出来上がりがとても楽しみになりますよね!
リノベーションの良さとは?
昔からある日本家屋は田舎の風景にとけこんでいます。
その家々を残しながら美しい田舎の風景を残したい、それが地域での活動の大きな役割だとも考えています。
ただ、昔ながらの家は断熱性能が低いため、冬は家の中にいても寒く、部屋ごとに温度が違うことも。
また、現代の家族様式に合わなくなって使わない部屋も多いのが現状です。
そこでリノベーションを行って、間取りやデザインを変え、家の機能・性能面を向上することで、これまでよりも住みやすく過ごしやすい空間を作ることができるのです。
さらに温熱環境を向上させることで健康的に快適に過ごすことができます。
古き良いものは残しつつ、住みやすさを追求できるのがリノベーションの良さです。
例えば、歴史ある古木を使った梁や柱がある場合は、梁や柱を残しつつ、違和感がない新しいお部屋をデザインしたりすることが可能になります。
既存の建物を活かして家族の個性を出せるのも、リノベーションの魅力の一つですね。
家を建てる、リノベーションをするときに大切なこととは?
今から家を建てよう、リノベーションしようと思っている方たちに大切にしてほしいこと、
それは、「住んだ時の風景を想像して実現していくこと」だとお二人は話します。
「この家でどんな生活を送りたいのか」を想像して、そこから家を考える。
リノベーションはあくまでも手段の一つであり、主体は住む人の生活であるから、暮らしぶりを考えることで、どんな家にしていくのかが見えてくるんだそうです。
土井さん:「今はinstagramなどで住宅の情報を集めやすく、打ち合わせの段階で多くの情報をもってきて話してくれるお客さんも多くなっています。」
土井さん:「もちろん、お客さんのイメージを尊重して家づくりをしていくのですが、お客さんに寄り添いつつも、住宅全体のバランスをちゃんと考えてくれる設計士さんだったり、ハウスメーカーや工務店を選ぶといいと思います。」
市﨑さん:「お客さんの話をすべてそのまま受け入れて家を建てるのは、話が早くて簡単ですが、できあがって住んでみると『あれ?なんだか思ったのと違う。。。』と感じてしまうこともあると思います。
それは、住宅の空間だったり、色だったり、間取りだったり、家具の配置だったりと、様々な要因があります。
トータルバランスを見ておかしいと感じた時、その旨をお客さんに進言できる人だと信頼できると思います。
信頼をもって一緒に家を作ってくれる住宅メーカーなり、設計士なりに頼むのがいいんじゃないかと思う。」
リノベーションだと、手を入れなくても住もうと思ったら住むことができます。
反対にいうと、やらなくてもいいところまでやってしまう、というのもリノベーション。
土井さん:「どこまで手を入れて、どこはやらないか、という線引きも大切です。」
確かに!!
我が家も手を入れたいところが山ほどあります。
が、予算は限られていますしね(^^;)
市﨑さん:「リノベーションで言うと、今は、Before→Afterでいかに劇的にかわったかを示す風潮になっていますが、僕はそうではないと考えていて。
まるで新築、みたいな考えはちょっと違うと思うんですよね。」
土井さん:「インテリアの視点からその後の暮らしを想像することが大切なので、ライフプランニングを重要視していてもらいたいなと思います。
家というのは、提案次第でどうにでも変わるので面白いですよね。
家づくりをお願いする場所という意味で、お客さんの選択肢がもっとあってもいいと思います。」
きょんぴーはこれまで、家作り=ハウスメーカーや工務店、設計事務所という考えしかなかったので、それ以外にも選択肢があるんだなぁと今回感じました。
家作りは一生に一度といえる大きな買い物。
買う側にとっては、間取りを考える時も、置く家具を考える時も、きっととってもわくわくするものですよね!
どこに家作りを頼むのか。
ケイチクリノベのお二人が話されたような、信頼できるパートナーに出会いたいものですね(^^)
追記:ケイチクリノベでは、リノベーションのみならず、新築案件も取り扱っております!
※ケイチクリノベの問い合わせ先は、STAMP FURNITUREの土井さんが担当されています。
また、お二人が手がけられたリノベーション物件は、下の概要表のHPリンクより見ることができます。
「ケイチクリノベ」概要
店名 | ケイチクリノベ |
---|---|
ジャンル | 住宅のリノベーション・新築 |
住所 | STAMP FURNITURE:福岡県豊前市久路土876-1-3(旧黒土郵便局) |
駐車場 | 約8台分 |
営業時間 | 店舗 10:00~18:00 / cafe 11:00-17:00(L.O.16:00) |
定休日 | 毎週水曜・第2第4日曜 |
問い合わせ先 | https://keichikurenove.com/contact/ |
HP | ケイチクリノベ |