苅田町に「なないろラボ」という名のユニークな塾があります。実際に伺ってお話を聞いてみると、これからの時代に求められる力が養われるようなカリキュラムで、ワクワクしました。
取材では、なないろラボ「放課後まな部」「放課後あそ部」のスタッフ河野梓さん(ずーさん)と石田恭子さん(きょんちゃん)から、しっかりお話を聞いてきました。この記事で活動内容や対象年齢や費用からさらに深く突っ込んで、「なないろラボ」が掲げる理念まで詳しく解説、チラシやインターネットの情報だけではわからない部分も、紹介したいと思います。
なないろラボが大事に思うこと
なないろラボが大事にしているのは、子どもひとりひとりが持つ「生きる力」を伸ばすこと。どんな環境にあっても、そこでたくましく成長し、自分の居場所を作り、楽しく人生を送れる人になるよう、さまざまな側面から子どもたちをサポートします。
頼もしい塾の存在に、拍手を送りたいです。
なないろラボが目指すこと
なないろラボは、子どもが素のままでいられて、好きなだけやりたいことに没頭できる場作りを目指し、実践しています。
子どもたちの内側からムクムクと湧いてくる「やってみたい」を一緒に育てていくこと。
基本的には「○○だからダメ」「○○だから無理」と言って、子どものやりたい気持ちを制限することはせず、子どもの興味を深められる場を作ります。
経験が子どもを育てるので、いろいろな体験・活動をすることが大事ですが、大人主導で用意された体験だけではなく、子ども主導で思う存分やらせてあげられる場も大事だということを伺いました。
子どもの内側から湧き出した興味関心を、子ども自身でどんどん追求していくことは、「与えられた経験」を積むのとは違います。内から湧き出す好奇心を満たすにはどうしたらよいか、子どもたちは自分で考えます。なないろラボのスタッフは、子ども主導のアイデアを全力でサポートします。
好奇心の旅は、子ども主導。子どもの意見を尊重するスタッフが見守っているから、子どもは伸び伸びと安心して個性が発揮できます。子ども自身の持ち味を生かし、旅の中で自分自身を発見・発掘するかもしれません。
「大人に否定されないでのびのびと経験できる場で、子どもひとりひとりの独自性を磨き、自分の色で世界を彩っていって欲しい」と代表の河野梓さんは語ります。
なないろラボの活動
次は具体的な活動内容です。学びがテーマの「放課後まな部」と、遊びがテーマの「放課後あそ部」がありますが、まずは「放課後まな部」から紹介していきましょう。
放課後まな部
放課後まな部では、これまで学校教育で行われてきたインプットした知識を定着させ、テストで理解度を確かめる方法とは違い、アウトプット型の探究学習を行います。
「アウトプット型の探究学習」って何?・・・ってなりますよね。実は日本の学校教育も指導要領の変更により、アウトプットや探究を意識した内容へと変わっているのですが、まだ広く一般には浸透していないのが現状なのです。
なないろラボが使用する教材は、「なりきりラボ」という小学生を対象にしたアウトプット型探究学習プログラム。
「なりきりラボ」は、東京都文京区本郷を拠点とする株式会社a.school(エイスクール)(外部サイトが別窓で開きます)が開発したお仕事体験プログラムです。
「なりきりラボ」には3つの特徴があります。
なりきりラボ3つの特徴
- 子ども達の「なぜ?」「ワクワク!」を引き出す仕掛けが満載
- テストのための勉強ではなく、社会で役立つ「教養」が学べる
- 生き抜くために必要な「考える」「創る」「伝える」力が育つ
引用:a.school なりきりラボ 3つの特徴(外部サイトが別窓で開きます)
何だか文章で読んでもピンとこないと思います。そこで実際に子どもたちがa.schoolの「なりきりラボ」で学習している様子を動画で見てみましょう。(約2分半の動画)
子どもたちの目、キラキラしていましたね。これがアウトプット型の探究学習です。
この学習プログラムは都心部だけで行われているのではなく、なんと苅田町にある「なないろラボ」で受講できるのです。(株式会社α.schoolのコンテンツを、なないろラボがパートナー校として実施。)
9月開講!「なりきりラボ」無料体験のお知らせ
放課後まな部では「なりきりラボ」の下記日程で無料体験を予定しています。
- 8月30日(月)18:30〜19:30 「医師・看護師になろう!」
◆ 1テーマ2か月の本コースを、60分間に凝縮して親子で体験できます。
◆ 無料体験は要予約。対象は小1〜小6とその保護者です。
(予約はこちらから。※別窓で予約フォームが開きます。)
放課後あそ部
次は「放課後あそ部」の紹介です。文字通り、学校が終わり直行する場が「放課後あそ部」です。
子どもの成長には遊びは必須。子どもたちは遊びを通して、学校の勉強では学べないたくさんのことを学びます。
特に放課後あそ部での遊びは真剣です。子どもたちがとことん遊び尽くせるよう、福岡県のプレイリーダー研修を受けたスタッフ一同が、有意義な遊びをしっかりサポートしています。
電子メディアを利用したゲーム以外の遊び道具は豊富。
やりたいことが見つからなければ、一緒に探してくれる大人がいます。見張り役の大人ではなく、子どもたちの遊びを一緒に楽しみ、時には楽しみを深めるタネも撒いてくれる大人がいます。
お話の中で、子どもたちの「やりたい」を叶えるための「ボックス」を見せてもらいました。
手書きのメモが可愛らしいです。リアルな事情を汲み取って、現実的にアイデアを絞り出すのも、一つの学びですね。
利用者である子どもたち(塾生)の様子は?
ある塾生の保護者は、我が子の放課後あそ部での様子を聞いて、家にいるときと同じようにリラックスできていると思ったそうです。自宅以外で、自分自身のままでいられる場になっている「なないろラボ」。素のままの自分でも受け入れてもらえる場は、成長過程にある子どもの気持ちの安定にもつながるでしょう。
取材中、学校帰りの塾生たちがやってきました。しばらく遊ぶ様子を見ていましたが、広いスペースで思い切り体を使って遊んでいる姿が印象的でした。
利用するには? 料金は?
「なないろラボ」予約ページから利用したい日に予約を入れます。(別窓で「なないろラボ」サイトの予約ページが開きます。)
受け入れの時間帯:平日(月〜金)※の放課後~17:30
おむかえ時間:17:30~18:00
※京都郡苅田町の小学校登校日が基準
◆料金
1回チケット:500円
11回分チケット:5000円
放課後あそ部の無料体験もあります。申し込みは上記予約方法と同じです。
学童保育とどう違うの?
私は子どもが小学校低学年の頃、学童保育を利用していたのですが、お話を伺っているうちにふと「学童保育との違いは何だろう?」と思ったので、聞いてみました。
Q:学童保育となないろラボの「放課後あそ部」の違いは何ですか?
A:まずは、子どもたち(塾生)は毎日来るわけではなく、来たい時に来ることができるということです。次にここでは目一杯遊びます。そしてなないろラボの1番の特色である、自分で自分の場を作っていける能動的・自発的な活動を進めていることです。
なないろラボのスタッフ
なないろラボのスタッフは5名で、みなさんニックネームで呼ばれています。上の写真左から順に、レッドの「きょんちゃん」、オレンジの「ずーさん」、グリーンの「まゆりん」、ブルーの「すみのさん」、パープルの「はるママ」 。
なないろラボでは、ボランティアスタッフ(大学生も可)を随時募集しています。お気軽にお電話、メールでお問い合わせください。
なないろラボの概要
塾名 | なないろラボ |
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場所 | つどいの家 なないろは |
住所 | 福岡県京都郡苅田町与原3丁目-6-11(苅田町立与原小学校 正門前) |
駐車場 | 約7台分 |
放課後まな部 | 月曜日■18:00〜19:00(小1〜小3) ■19:10〜21:10(小4〜小6) |
放課後あそ部 | ■受け入れの時間帯:平日(月〜金)※の放課後~17:30 ■おむかえ時間:17:30~18:00 ※京都郡苅田町の小学校登校日が基準 |
問い合わせ先 | Tel: 0930-28-8210、Mail: 7irolabo@gmail.com |
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