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ギャラリーぶんかとうの創作人形展に行ってきました!@行橋市

平成筑豊鉄道美夜古泉駅のほど近くの線路沿いに、ひっそりと佇む「ギャラリーぶんかとう」。民家の一角を使って展覧会を行っているので、看板を出すのは展覧会の期間中のみ。

ギャラリーでは毎年3つの展覧会(創作和人形展・工房自慢のガラス展・創作洋人形コレクション)の企画・展示・運営を行っています。

今回は、展覧会開催前に代表の岡田法子さんにお話を伺い、2月20日~3月3日まで開催されていた創作和人形展に足を運んできました。

「ギャラリーぶんかとう」って?

「ギャラリーぶんかとう」の歴史は、45年前、元美術教師の馬場美和子さんが行橋市大橋で開いた文化サロンから始まります。文化サロンは、今で言うカルチャーセンターのような教室だったそうです。平成5年、現在の西泉に移転しました。

「ぶんかとう」は、“文化”、灯(ともしび)”、”伝統”の意味を込めた造語で、美和子さんが命名しました。子ども時代、母の文化サロンの片隅で、クラフトレザーや草木染めで遊ぶのが大好きだったという法子さんは、「自分が生まれ育った行橋で、身近に文化に親しめる環境を、次の世代にも残したい」と、母の美和子さんからギャラリーを引き継ぎました。

ギャラリーぶんかとう代表の岡田法子さん

30年以上つづく創作人形の展覧会

人形の展示が始まったのは和紙で作られたお雛様の展示から
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0年前から少しずつ形を変えながら、毎年欠かさず続いています。「良い人形作家がいる」と聞けば、先代の美和子さんが直接足を運んでつながりを築き、近年では北は北海道、南は熊本県まで、全国各地の70人以上の人形作家が展覧会に出品するようになりました。

「人形」と一言で言っても、素材もかたちもジャンルも表現方法によってさまざま。顔、からだ、髪型、衣裳、履物や小物にいたるまで、作り手の思いがあり、こだわりがあります。ゼロの状態から創り出した人形に、命を吹き込むのが作家さんです。

愛情をたっぷりと受け、手塩にかけられた存在だということは、展示されている人形たち、みんなの共通項かもしれません。

「人形は狭いジャンルで、好きな方もいれば、苦手な方もいる。ひょっとすると怖いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。でも、そんな固定概念をやぶって、作り手さんの”楽しんでもらいたい”という思いが伝わるように展示したいと、いつも思っています。」と法子さん。

三人官女。酔っぱらってしまった(左)と、心配そうに見つめる(右)、あきれたような(中)

加工された人毛や、抜け替わった飼い猫の本物のひげも、素材として使われていることがあります。本物を使うことでしか表現できない艶や質感があるのです。

こちらに語りかけてくるような瞳に、作家さんが人形に込めた愛情を感じます。

とっても大変な搬入と設営作業

人形展で展示される人形たちは、ギャラリー常設ではないので、展覧会のたびに、作家さんのもとから直接ギャラリーぶんかとうに送られてきます。

当然ながら、取り扱い厳重注意で送られてくる人形たち。
一つ一つ丁寧に開封していきながら、人形の顔が見えるとおもわず、「よく来たねぇ」と声をかけてしまうといいます。会場設営中、届いた人形たちは、それぞれ、立たせてあげたり、座らせてあげたり。ちょっとした場所の移動や、角度の調整にも、とても神経を使います。
「あっちにもこっちにも、手を必要とする子がいっぱいで、展覧会開催前のギャラリーは、さながら保育園状態です」と、法子さんは笑顔で話してくれました。

心のすき間をうめてくれる作品と出逢う場所に

来てくれたお客様と一緒に「すごいね」「素敵だね」と同じ空間で共感して楽しめるように。作家さんがどんな思いをこめたのか、かたちだけじゃないものを伝えたいと願い、毎回頭をなやませながら、法子さんはギャラリーに人形を展示しています。

魂を込めて作られた人形は、見ているだけでなぐさめられたり、似ている誰かを思い出すのか懐かしさにかられたりと、心が揺さぶられます。


「この子を見ていると、なんだか勇気が湧いてくる」と仰るお客さまも。きっと人形はその方にとって、心を埋める存在なのでしょう。

ギャラリーぶんかとうは、展覧会開催期間のみ開館しています。展示される作品は、毎年違います。機会があれば、足を運んでみてください。自分でも思いがけない作品に出逢えるかもしれません。

※展覧会の写真は許可を得て撮影させていただきました。無断転載はお控えください。

ギャラリーぶんかとう概要

次回、”2021 工房自慢のガラス展”は、5月29日(土)~6月5日(土)を予定しています。

施設名 ギャラリーぶんかとう
住所 福岡県行橋市西泉7丁目16-21
駐車場 あり
問い合わせ 090‐9403-7007(岡田)
ABOUT ME
ちひろ
ちひろ
福岡市出身。早稲田の二文卒。元役者(主に舞台)&ナレーター(主にテレビ・ラジオCM)現在は3児の母。京築ママライター。西日本新聞「てくてく京築」ライター。 料理好き。食べるのはもっと好き。現在、最高体重を更新中であるため、何とか痩せる方法がないかを常に考えている。