遊び

行橋に眠る歴史と元号「昭和」の物語【京都ドリーム21】が発信

京築ママライターあゆみです。もうすぐゴールデンウィークですね。皆さんはどんな休暇を過ごされますか?
今年もコロナウイルスの影響で、感染防止対策をしながらのお出かけになると思います。今回はゴールデンウィークに入ってすぐ、行橋で行われるイベントを紹介します。

2021年「昭和のわだち」@リブリオ行橋

毎年4月29日に、NPO法人「京都ドリーム21」主催の第13回「昭和のわだち」がリブリオ行橋で行われます。4月29日は「昭和の日」で祝日です。
2006年までは「みどりの日」でした。国民の祝日に関するの一部改正により、「昭和の日」と呼び名が変わりました。この日は昭和天皇の誕生日です。だから「昭和の日」なのですね。

「昭和のわだち」の会場はリブリオ行橋です。市報やポスターでご覧になっている方、毎年楽しみにしていらっしゃる方はご存知だと思いますが、小さなお子様連れのご家族も楽しめる内容になっています。
14時から17時まで、「まちなかアートスタンプラリー」があり、行橋市内の彫刻アートをめぐります。景品はお菓子の詰め合わせ。
夕方18時からは保育園・幼稚園児の手作り灯明が、リブリオ前に展示されます。暗くなってくる時間帯に見る灯明は幻想的で、なかなか素敵。

行橋灯明

雨天または天候が悪いときには、行橋灯明は中止になります。また、新型コロナウイルスの感染状況によっては、イベントが中止される可能性もあるようです。
今年のゴールデンウィークの予定が決まっていない、または近場で楽しみたいという方は、リブリオ行橋に足を運んでみませんか?

なぜ「昭和のわだち」を行橋で?

「昭和のわだち」のイベントは、今年で13回を迎えるそうです。でもなぜ行橋で「昭和」なの?と思った方に、少し解説をします。
元号「昭和」を創案したのは明治から昭和時代の漢学者、吉田増蔵(号:学軒)です。慶応2年(1866年)11月23日に京都郡勝山町生まれで、私塾「水哉園」(行橋市上稗田)にて、漢学者・村上仏仙のもとで学問を始めました。末松謙澄も同じく水哉園で学んだ1人で、吉田増蔵の先輩にあたるそうです。

大正15年、天皇崩御。これを題材にした歴史ミステリー『天皇の影法師』(猪瀬直樹著)があり、この小説に元号に賭ける吉田増蔵の姿が描かれています。アマゾンの書籍紹介文を以下に引用します。

大正15年12月15日未明、天皇崩御のその朝、新元号を「光文」とスクープした世紀の誤報事件の顛末は? 歴代天皇の柩を担いできた「八瀬童子」とは何者か? 最晩年の森鴎外が「元号考」に燃やした執念、そこから見えてくる「昭和」の意味と決定と経緯とは? 丹念なフィールドワークで貴重な文献と証言を掘り起こし、天皇の死を通して日本近代の成り立ちに迫った歴史ミステリー。イデオロギーとしての天皇制ではなく、現代史・民俗史の観点から天皇の本質に切り込んだ猪瀬直樹の原点。

出典:猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第10巻 天皇の影法師 Kindle版

この紹介文に森鴎外が登場しますが、吉田増蔵と森鴎外は親交が深かったそうです。もうこの辺りになると私は詳しく知りません(汗)

地域に埋もれた歴史を掘り起こす「京都ドリーム21」の活動

ドリーム京築21ひな祭り展で飾るひな人形の準備に集まったメンバーさん達。

京都ドリーム21はNPO法人設立1年前の2006年から、自分たち住民が地域のことをもっとよく知って、誇りと愛着を持って暮らしていくことを目指して活動をしています。京都ドリーム21の理事 原俊行さんは、「まず最初に地域に埋もれた歴史を掘り起こすことから始めた」と語ります。掘り起こすと面白いことがどんどん見つかり、気づけば地域への愛着心が芽生えていて、それが地域おこしの原動力になっているそうです。4月29日の「昭和のわだち」以外にも、3月には行橋商店で毎年恒例になっているひな祭り展にも参加しています。今年のひな祭り展で、京都ドリーム21はリブリオ行橋でひな人形を展示しました。

ひな人形煌びやかで存在感あるひな人形。リブリオ行橋の外からでも見えるように展示。

住んでいる地域への愛着心を持つと暮らしが楽しくなる

私は昭和生まれで、尼崎生まれ尼崎育ち。行橋という市があることすら、こちらに引っ越してくるまで知らなかったくらいです。でも突然、昭和と私が今住んでいる行橋がつながりました。どう表現して良いかわかりませんが、この地域がもっと好きになりました。これが愛着というのでしょうか。

まさに地域に埋もれた歴史を掘り起こし、知ることで愛着が湧くのだと実感中です。今ではホームタウンの尼崎よりも、ここで暮らせてよかったと思っています。さすがです「京都ドリーム21」!

ABOUT ME
あゆみ
フリーランスで美容&医療ライター、美容・医療分野広告類の法令チェック、校正者、西日本新聞社発行の地域情報紙「てくてく京築」ライターとして活動。過去に臨床検査技師から研究開発職にキャリアチェンジし、化粧品開発者として10年勤務。 学生時代は英語オンチ、今は洋書オタク。洋書が好きすぎて、商業出版しちゃうほど。『ピーターラビットで学ぶ!英語イメージ楽読術』(主婦の友社)の著者。尼崎市出身、行橋市在住。「英語絵本の会」代表。