福岡県築上郡築上町立上城井小学校の活動
『築上町の特産品、キクイモをもっと有名にしたい！！』
自然豊かな築上町上城井地区。全校生徒16人の小さな小学校で、町の特産品であるキクイモを自分たちで栽培し、市場に出すまでの過程を授業の一環として学んでいます。さらに、キクイモを有名にして地域の活性化を目指す活動も行なっています。
前回の記事「上城井小学校キクイプロジェクトとは？」で
キクイモプロジェクトの概要を紹介していますので、ぜひチェックして見てください。
キクイモプロジェクト第２弾〜ゲストティーチャー編〜
この日、３、４年生の子どもたち（６名）の活動を発表して、ゲストティーチャーに意見を聞くという授業が行われました。
私たち京築ママライターも含めて、築上町役場職員の方々、築上町でキクイモの加工販売を行う豊築モンステラ合同会社様、ふるさと納税制度を通して地域の魅力を全国に発信する株式会社スチームシップ様など、約10名の大人が集まりました。
子どもたちの活動報告
キクイモをたくさん売るために。たくさん育てるために。実践したこと。
キクイモを作っている地元生産者さんに栽培方法を教えてもらい、自分たちで考え、キクイモがたくさん収穫出来るように、①砂 ②鶏糞 ③鶏糞＋硫黄 とそれぞれのプランターに分けて植え、実際に成長を比べました。
一目瞭然！！ 硫黄を肥料に混ぜたキクイモは1週間で18cmも伸びたそうです。
そして、意外にも砂だけで成長するキクイモのパワーに驚きました。
キクイモを守る！ライバルは鹿！
学校周辺には、野生の鹿が出没します。
たくさんのキクイモを育てるために、ネットで鹿対策をしてキクイモを守ります。
鹿からキクイモの苗を守る柵キクイモをたくさん売るためにはどうすればよいか。みんなの意見。
どんな人に知ってもらいたいのか。キクイモの良いところをどのように伝えたら注目してもらえるのか。そのために何をするべきなのか。子どもたちは意見をまとめて、キクイモのキャラクターを作ることにしました。
意見を出し合って、イメージを固め、それぞれのキャラクターが完成しました。
そして、子どもたちが出来ることは…
モンステラさんの作っているキクイモふりかけに「キャラクターを使ってください」とお願いすることでした。
マーケティングにおいて、協力を依頼するために頭を下げてお願いすることはとても大切なことです。
こんなにも深く頭を下げて、子どもたちの熱意のプレゼンに思わず一緒に頭を下げてお願いしてしまいました。
ゲストティーチャー 豊築モンステラ合同会社
築上町でキクイモの生産から製品企画、販売までを行うモンステラさん。
なんと、築上町はキクイモ栽培面積は全国でも１位！！
『生姜じゃねえよ 菊芋だよ』と、全国的にまだまだ注目されていないキクイモの魅力を伝え、地域活性を目指している地元応援団でもあります。
子どもたちの熱い思いを受け止め、キャラクターをふりかけに採用することになりました。
そして、モンステラさんからそのキャラクターふりかけを築上町の学校給食で配る提案を受け、子どもたちのプレゼンはひとまず成功しました。
ゲストティチャー 株式会社スチームシップ
地域の魅力を見つけて、ウェブサイト制作などで全国に発信する株式会社スチームシップさん。
築上町のキクイモを有名にするためには、地域を巻き込み、築上町をどのように盛り上げていけばよいのか。子どもたちには何ができるのか。
スチームシップさんからは、販売市場を地域から全国に広げるために、ふるさと納税にキクイモを採用してもらう提案がありました。
子どもたちはまず、ふるさと納税の仕組みを学び、さらに、いくつかのミッションを受け、築上町のPR隊として活動することになりました。
そして、最後に『みんなが上城井小学校で経験したふるさと納税に参加する活動を忘れないでほしい。今経験したことを元に「やってみよう」という輪を広げたら、これから先もいつでも出来ます。築上町をより良い街に創っていく。今の君たちの可能性は無限大！気持ちは努力でなんでも出来る！そのことを忘れないでください」との指導でした。
若いゲストティーチャーに心をグッと掴まれました。
次回は、昨年度、栽培から販売までの過程を経験した５.6年生の授業の様子をお伝えします。
そして、その授業のゲストティーチャーを京築ママライターが担当させていただきました。
第三弾もお楽しみに！！
